海外感染症情報 (NO.125)
平成25年9月10日
関西空港検疫所
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(43)
 2013年9月6日、新たに2例の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERSコロナウイルス)感染確定症例が世界保健機関(WHO)に報告されました。

 1例目の患者は、チュニジア保健省から報告されました。患者は66歳男性で、5月1日に発症して5月10日に死亡しました。この患者の娘と息子はMERSコロナウイルス感染確定症例であり(5月22日公表)、以前は疑い例として報告されていました。この患者の確定診断は、最近、米国の疾病予防対策センター(CDC)により実施されました。

 2例目の患者は、カタール保健省から報告されました。患者は基礎疾患を持つ56歳女性で、8月18日に発症して8月31日に死亡しました。確定診断は、最近、英国のイングランド公衆衛生当局により実施されました。

 2012年9月から現在まで、WHOに報告されたMERSコロナウイルス感染確定症例の世界での合計は110人で、このうち52人が死亡しています。
(2013年9月6日 WHO報告)