海外感染症情報 (NO.14)
平成25年3月7日
関西空港検疫所
新型コロナウイルス感染確定例報告(5)
2013年3月6日サウジアラビアの保健省は世界保健機関(WHO)に新たなコロナウイルス感染確定例を報告しました。
患者は69歳男性で2013年2月10日に入院し、19日に死亡しました。予備調査によりますと、患者は新型コロナウイルス感染患者との接触歴は無く、最近の海外渡航歴もありません。
3月6日現在、新型コロナウイルスのヒトへの感染確定例は全世界で14人で、うち8人が死亡しています。この中で同国からの報告例は7人で、うち死亡例が5人です。
現在の状況と入手可能な情報に基づき、WHOは全ての加盟国に対し、急性重症呼吸器感染症(SARI)に対する監視の継続と、通常でない病状経過等について注意深く調査するよう促しています。

WHOは、すべての加盟国に対し、新しい患者や集団発生が起きた際には速やかに評価し、感染と関係がある曝露歴についての情報と臨床経過をWHOに報告するよう呼びかけています。
WHOは、この事例に関して入国時の特別なスクリーニング検査、および渡航や貿易を制限することを推奨していません。
WHOは引き続き、状況を注視しています。

(2013年3月6日 WHO報告)