海外感染症情報 (NO.15)
平成25年3月13日
関西空港検疫所
新型コロナウイルス感染確定例報告(6)

2013312日-サウジアラビアの保健省は、世界保健機関(WHO)に新たなコロナウイルス感染確定例を報告しました。
 患者は
39歳男性で、224日に発症し、28日に入院、32日に死亡しました。予備調査によりますと、同患者はこれまでに報告のあった新型コロナウイルス患者との接触歴はありません。他に可能性のある接触歴を現在調査中です。
 312日現在、新型コロナウイルスのヒトへの感染確定例は全世界で15人にのぼり、うち9人が死亡しています。現在の状況と入手可能な情報に基づき、WHOは全ての加盟国に対し、急性重症呼吸器感染症(SARI)に対する監視の継続と、通常でない病状経過等について注意深く調査するよう促しています。WHOは現在、国際的な専門家および感染確定例が報告された国々と協力し、状況の判断と監視およびモニターのために必要な再調査を行っています。
 WHO
は、すべての加盟国に対し、新しい患者や集団発生が起きた際には速やかに評価し、感染と関係がある曝露歴についての情報と臨床経過をWHOに報告するよう呼びかけています。
 WHOは、この事例に関して入国時の特別なスクリーニング検査、および渡航や貿易を制限することを推奨していません。
WHO
は引き続き、状況を注視しています。

(2013年3月12日 WHO報告)