海外感染症情報(NO.155)

平成25年11月12日
関西空港検疫所

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(55)

2013年11月11日、世界保健機関(WHO)は、サウジアラビアにおける新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)確定診断例を2例報告しました。

 最初の患者は、基礎疾患があるリヤド出身の72歳男性です。10月23日に発症し、10月31日に入院しました。次の患者は、ジェッダ出身の43歳男性です。10月27日に発症し、11月3日に入院しました。

 2012年9月から現在までに、WHOには世界中で153人の確定診断例が報告されており、このうち64人が死亡しています。

 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング及びいかなる渡航や貿易の制限を推奨していません。

2013年11月11日 (WHO報告)