海外感染症情報 (NO.47)
平成25年5月8日
関西空港検疫所
中国における鳥インフルエンザA(H7N9)について(25)
 2013年5月7日現在、中国国家衛生・計画出産委員会は世界保健機関(WHO)に対してあらたに鳥インフルエンザA(H7N9)への感染確定例を報告しました。

 1例目は福建省の69歳男性で4月29日に発症しています。2例目は同じく福建省の9歳の男児で4月26日に発症しています。

 さらに以前から感染の確認されている患者5人が新たに死亡しました。これまでにWHOに報告された診断確定症例は130人、うち死亡者は31人となっています。診断確定症例との濃厚接触者の健康状態は厳重に経過観察されています。

 現時点では、持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。
 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施及び渡航や貿易を制限することを推奨していません。
(2013年5月7日WHO報告)