海外感染症情報 (NO.79)
平成25年6月17日
関西空港検疫所
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(26)
 2013年6月14日、サウジアラビア保健省は、新たに、中東呼吸器症候群コロナウイルスによる3人の患者確定例(うち1人の死亡例を含む)を報告しました。

 最初の患者は、東部地域に住む、基礎疾患を有する63歳の女性で、2人目の患者はアルアフサに住む、基礎疾患を有する75歳の女性です。3人目の患者は、Hafar Al-Batinに住む21歳の男性で、死亡しています。また、以前感染確定された患者が1名、死亡しています。

 世界的に見ると、2012年9月から現在まで、WHOには33人の死亡者を含む計58人のMERSコロナウイルスのヒト感染確定例が報告されています。

 WHOは、この事例に関して入国時の特別なスクリーニングおよび渡航や貿易を制限することを推奨していません。

 WHOは引き続き、状況を注視しています。
(2013年6月14日 WHO報告)