海外感染症情報 (NO.80)
平成25年6月17日
関西空港検疫所
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(27)
 サウジアラビア保健省は、1人の死亡者を含む、新たな3人の中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例を報告しました。

 最初の患者はTaif governoteに住む、基礎疾患を有する45歳の男性で、5月末に発症し、現在も危篤状態です。2人目の患者もTaif govrnoteに住む、基礎疾患を有する68歳の女性で、6月6日に発症し、現在も危篤状態です。3人目の患者はWadi Al-Dawaserに住む46歳の男性で、5月29日に発症後6月8日に入院し、死亡しています。

 世界的に見ると、2012年9月から現在まで、WHOには34人の死亡者を含む計61人のMERSコロナウイルスのヒト感染確定例が報告されています。

 WHOは、この事例に関して入国時の特別なスクリーニングおよび渡航や貿易を制限することを推奨していません。

 WHOは引き続き、状況を注視しています。
(2013年6月15日 WHO報告)