海外感染症情報 (NO.86)
平成25年6月25日
関西空港検疫所
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(29)
 6月22日付けで公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、サウジアラビア保健省は、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に感染した確定患者を新たに4人報告しました。

 1人目の患者は、既に回復している東部地方の43歳女性です。他の3人の患者はそれぞれ29歳、39歳、45歳のタイフ県の女性医療従事者(以前に報告のあったMERSコロナウイルス感染確定者を看護したもの)です。彼女達はアウトブレイク調査及び接触者追跡によって見つかりました。3人中2人は無症状であり、3人はいずれもPCR弱陽性でした。

 世界的に見ると、2012年9月から現在まで、WHOには38人の死亡者を含む計68名のMERSコロナウイルスのヒト感染例が報告されています。
(2013年6月22日 WHO報告)