海外感染症情報 (NO.87)
平成25年6月25日
関西空港検疫所
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(30)
 6月23日付けで公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、サウジアラビア保健省は、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に感染した確定患者が新たに2人と以前に報告された確定患者が死亡したことをWHOに報告しました。

 1人目の患者は、感染確定者と接触のあったリヤド地方の41歳女性です。2人目の患者は、基礎疾患を持つ東部地方の32歳男性であり、重篤な状態です。

 さらに、サウジアラビア保健省は以前に報告した東部地方出身の確定患者(2013年4月26日に入院)が死亡したと報告しました。

 世界的に見ると、2012年9月から現在まで、WHOには39人の死亡者を含む計70名のMERSコロナウイルスのヒト感染例が報告されています。
(2013年6月23日 WHO報告)