海外感染症情報 (NO.88)
平成25年6月27日
関西空港検疫所
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(31)
 6月26日、サウジアラビア保健省はさらに7人の診断確定例と、以前に中東呼吸器症候群と診断確定した患者1人の死亡を公表しました。

 うち4人は、首都リヤドと東部地域の診断確定例との濃厚接触者の中から検出されました。患者の年齢層は7歳から15歳までで、全員が無症状です。さらに2人の無症状例が東部地域とアル・アーサの女性医療従事者から報告されています。7人目の患者は東部地域に住む50歳の女性です。この女性は肺疾患で目下治療中ですが、状態は落ち着いています。

 さらに同省は、以前に東部地域から報告されていた診断確定例(6月23日に既報;海外感染症情報 (No.87)中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(30)に記載の32歳男性)が死亡したことを発表しました。

 世界的に見ると、2012年9月から現在まで、WHOには40人の死亡者を含む計77人のMERSコロナウイルスのヒト感染例が報告されています。
(2013年6月26日 WHO報告)