海外感染症情報 (NO.97)
平成25年7月16日
関西空港検疫所
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(35)
 2013年7月13日、サウジアラビア保健省は、同国において新たに1例の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERSコロナウイルス)感染確定症例を公表しました。

 新たな患者は、基礎疾患がない82歳男性で、現在重症です。

 2012年9月から現在まで、世界保健機関(WHO)に報告されたMERSコロナウイルス感染確定症例の世界での合計は82人で、うち45人が死亡しています。

 WHOは状況の変化に備えるため、予防的手段の一環として国際保健規則(IHR)に基づく緊急委員会を招集しました。WHOに加入している全ての地域から国際的な専門家で構成された同委員会はIHR(2005)に基づき、WHO事務局長への専門家による技術的なアドバイスを提供します。同委員会による最初の会議は、2013年7月9日に行われ、さらに来週にも行われる予定です。
(2013年7月13日 WHO報告)