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中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(64) 平成26年1月8日更新

 2013年12月31日から2014年1月3日にかけて、世界保健機関(WHO)は、アラブ首長国連邦における新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)確定診断例を1例報告しました。

 患者は、ドバイで医療従事者を勤める33歳の男性で、12月20日にWHOに報告されたMERS-CoV確定患者との接触がありました。患者は12月27日に発症し、両側肺炎、急性腎不全や血小板減少で12月28日に入院しました。患者には、気管支喘息と慢性的な腎臓病の持病があります。12月29日に検査でMERS-CoVの確定診断を受けました。患者は、重篤ながらも安定した状態です。

 2012年9月から現在までに、WHOには世界中で177人の確定診断例が報告されており、このうち74人が死亡しています。

 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング及びいかなる渡航や貿易の制限を推奨していません。

(2014年1月3日WHO報告)