(No.12)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(42) 平成26年1月15日更新

 2014年1月14日の更新情報です。中国国家衛生・計画出産委員会は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の死亡例1人を含む5人の診断確定例を新たに報告しました。

 1月11日にWHOに報告された診断確定例は以下の通りです。

 1例目は、上海出身の58歳女性で、1月1日に発症、8日に入院、現在は危篤状態にあります。患者は家禽との接触がありました。
 2例目は、上海出身の56歳男性で、1月6日に発症、9日に入院、現在は危篤状態にあります。患者は家禽との接触がありました。
 3例目は、浙江州諸市出身の75歳女性で、1月1日に発症、5日に入院、9日に死亡しました。患者は家禽との接触がありました。

 1月12日にWHOに報告された診断確定例は以下の通りです。

 1例目は、広東省広州市出身の29歳男性で、1月3日に発症、1月9日に入院、現在は危篤状態にあります。患者は家禽市場の近くで働いていました。
 2例目は、広東省深セン市出身の76歳男性で、1月3日に発症、9日に入院、現在の状態は安定しています。患者は家禽との接触歴はありませんでした。

 感染源は調査中であり、これまでのところ持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。
 中国政府は、疫学調査と分析の強化、医療の整備、リスクコミュニケーションや情報提供、国際的な協力や交流の強化、科学的な研究の継続などを含む調査や対策を講じています。
 WHOは、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。

地図