(No.26)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(55) 平成26年2月4日更新

 2014年1月30日から2月1 日の間に、中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の死亡例1例を含む新たな診断確定例7例を報告しました。
 7例のうち4例は男性で、年齢の範囲は56歳から78歳です。症例は、広東省1例、広西省1例、江蘇省1例、浙江省4例が報告されています。広西省では、今回が初めての鳥インフルエンザA(H7N9)ヒト感染の診断確定例です。現在、6例は重篤もしくは危篤の状態です。7例とも家禽や生きた家禽市場での接触歴があったと報告されています。
 詳細は以下の通りです。

 1例目 浙江省寧波市出身の75歳の農夫は、1月21日に発症し、24日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。
 2例目 浙江省寧波市出身の76歳の男性は、1月21日に発症し、24日に入院、27日に転院して現在は危篤状態です。家禽市場での接触歴があります。
 3例目 浙江省杭州市出身の78歳の農夫は、1月25日に発症し、27日に入院、29日に転院して現在は重篤な状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。
 4例目 浙江省寧波市出身の64歳の男性は、1月13日に発症し、16日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。
 5例目 江蘇省南京市出身の75歳の女性は、1月18日に発症し、25日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。
 6例目 広東省江門市出身の67歳の女性は、1月24日に発症し、25日に入院して28日に死亡しました。生きた家禽との接触歴があります。
 7例目 広西省賀州市出身の56歳の女性は、1月20日に発症し、27日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。

 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。


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