(No.28)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(57) 平成26年2月5日更新

 2014年2月2日、中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の死亡例1例を含む新たな診断確定例5例を報告しました。
 4例は男性で、年齢の範囲は8歳から63歳です。症例は、広東省2例、湖南省1例、福建省1例、浙江省1例から報告されています。現在、3例は重篤な状態で、1例は危篤状態です。5例とも家禽や生きた家禽市場での接触歴があったと報告されています。
 詳細は以下の通りです。
 1例目 浙江省泰州市出身の44歳の男性は、1月28日に発症し、31日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 2例目 湖南省永州市出身の8歳の女児は、1月30日に発症し、31日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。
 3例目 福建省廈門(アモイ)市出身の35歳の男性は、1月27日に発症し、2月1日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 4例目 広東省中山市出身の37歳の男性は、1月26日に発症し、29日に入院、30日に転院して現在は危篤状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。
 5例目 広東省深セン市出身の63歳の男性は、1月27日に発症し、2月1日に入院して同日に死亡しました。生きた家禽市場での接触歴があります。
 これまでのところ、ヒトからヒトへの感染が続いているという証拠はありません。
 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。


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