(No.30)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(58) 平成26年2月7日更新

 2014年2月3日、中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の死亡例1例を含む新たな診断確定例4例を報告しました。

 2例は男性で、年齢の幅は2歳から76歳です。症例は、広東省2例、湖南省1例、福建省1例から報告されています。現在、1例は重篤な状態で、1例は危篤状態で、1例は軽症です。4例とも家禽や生きた家禽市場での接触歴があったと報告されています。

 1例目は福建省漳州市(しょうすうし)の27歳の男性で、先月21日に発症し、31日に入院しました。現在危篤状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。

 2例目は湖南省婁底市(ろうていし)の59歳の男性で先月23日に発症し、31日に入院しました。今月3日に死亡しました。生きた家禽市場での接触歴があります。

 3例目は広東省中山市の2歳の女児で、先月31日に発症し、同日に入院しました。現在は軽症です。生きた家禽と生きた家禽市場での接触歴があります。

 4例目は広東省恵州市の76歳の女性で、先月27日に発症し、今月1日に入院しました。現在重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。

 これまでのところ、ヒトからヒトへの持続的な感染があるという証拠はありません。
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