(No.31)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(59) 平成26年2月7日更新

 2014年2月4日、中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の死亡例2例を含む新たな診断確定例8例を報告しました。
 6例は男性で、年齢の幅は4歳から84歳です。症例は、浙江省から4例、広東省から3例、江蘇省から1例報告されています。現在、3例は危篤状態で、2例は重篤な状態で、1例は軽症です。8例とも家禽や生きた家禽市場での接触歴があったと報告されています。
症例は以下の通りです。

 1例目は浙江省杭州市の42歳の男性で、先月25日に発症し、30日に入院しました。現在、重篤な状態です。家禽との接触歴があります。
 2例目は浙江省杭州市の84歳の男性で先月24日に発症し、28日に入院しました。現在、危篤状態です。家禽との接触歴があります。
 3例目は浙江省金華市の56歳の男性で先月24日に発症し、今月1日に入院しました。現在、重篤な状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。
 4例目は浙江省紹興市の51歳の男性で先月27日に発症し今月1日に入院しました。現在、危篤状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。
 5例目は広東省肇慶市(ちょうけいし)の4歳の女児で、先月26日に発症し、今月3日に入院しました。現在、軽症です。生きた家禽との接触歴があります。
 6例目は広東省陽光市の76歳の男性で、先月27日に発症し、今月1日に入院し、3日に死亡しました。生きた家禽との接触歴があります。
 7例目は広東省恵州市の52歳の男性で、先月25日に発症し、今月2日に入院し、3日に死亡しました。生きた家禽との接触歴があります。
 8例目は江蘇省無錫市(むしゃくし)の59歳の女性で、先月26日に発症し、29日に入院しました。現在、危篤状態です。生きた家禽市場での接触歴があります。

 これまでのところ、ヒトからヒトへの持続的な感染があるという証拠はありません。

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