(No.35)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(62) 平成26年2月12日更新

 2014年2月11日の更新情報です。中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の死亡例1例を含む新たな診断確定例7例を報告しました。
 以下は、2月9日にWHOに報告された3例の詳細です。

 3例は男性で、年齢の範囲は38歳から61歳です。症例は、湖南省1例、江蘇省1例、浙江省1例から報告されています。現在、2例は危篤状態で、1例は重篤な状態です。3例のうち1例は、家禽もしくは生きた家禽市場での接触歴があったと報告されています。
 1例目 江蘇省泰州市出身の53歳の男性は、2月1日に発症し、8日に入院して現在は重篤な状態です。
 2例目 浙江省杭州市出身の61歳の男性は、1月29日に発症し、2月2日に入院して現在は危篤状態です。
 3例目 湖南省邵陽市出身の38歳の男性は、1月27日に発症し、2月2日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。

 以下は、2月10日にWHOに報告された死亡例1例を含む4例の詳細です。
 4例のうち3例は男性で、年齢の範囲は11歳から81歳です。症例は、広東省2例、安徽省1例、浙江省1例から報告されています。現在、1例は危篤状態で、1例は重篤な状態、1例は安定した状態です。4例すべてにおいて、家禽もしくは生きた家禽市場での接触歴があったと報告されています。
 1例目 広東省深セン市出身の81歳の女性は、1月31日に発症し、2月7日に入院して同日に死亡しました。生きた家禽との接触歴がありました。
 2例目 広東省肇慶市出身の11歳の男児は、2月7日に発症し、同日に入院して現在は安定した状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 3例目 浙江省紹興市出身の68歳の農夫は、2月5日に発症し、2月7日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 4例目 安徽省安慶市出身の66歳の男性は、2月1日に発症し、2月7日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽との接触歴があります。

 これまでのところ、ヒトからヒトへの感染が続いているという証拠はありません。
 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。




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