(No.37)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(64) 平成26年2月18日更新

  2014年2月17日の更新情報です。中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の新たな診断確定例7例を報告しました。
以下は、2月13日にWHOに報告された7例の詳細です。
 7例は全て男性で、年齢の範囲は8歳から84歳です。症例は、浙江省3例、広東省3例、湖南省1例から報告されています。現在、3例は危篤状態で、3例は重篤な状態、1例は安定した状態です。全ての症例で生きたの接触歴があったと報告されています。
 1例目 浙江省金華市出身の84歳の農夫は、2月6日に発症し、10日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 2例目 浙江省杭州市出身の58歳の農夫は、1月29日に発症して同日に入院、2月8日に転院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 3例目 浙江省杭州市出身の46歳の農夫は、2月4日に発症し、2月9日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 4例目 広東省肇慶市出身の8歳の男児は、2月6日に発症し、2月7日に入院して現在は安定した状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 5例目 広東省広州市出身の46歳の農夫は、2月4日に発症し、2月7日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 6例目 広東省広州市出身の65歳の農夫は、2月3日に発症し、2月9日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 7例目 湖南省婁底市出身の19歳の男性は、1月28日に発症し、2月9日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 現時点では、人や動物から鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスが国際的に広がってはいません。
 感染国から持ち込まれたヒト感染例は、他国に滞在中もしくは到着後に発生する場合がありますが、ヒトの間でウイルスが容易に感染するものではないため、発生した場合であっても地域レベルでの広がりの可能性は低いです。

 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。


地図