海外感染症情報

　2014年2月28日の更新情報です。2月3日と15日に、サウジアラビア保健省は、新たに2人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)確定診断例を報告しました。
　以下は、WHOに報告された症例の詳細です。
　1例目　東部地域出身の22歳の男性で、2月3日に発症して9日に入院、12日に死亡しました。患者には持病がありました。動物もしくは以前の確定診断例との接触歴は報告されていません。
　2例目　リヤド出身の67歳の男性で、1月23日に発症して、25日に入院しました。患者には持病がありました。動物もしくは以前の確定診断例との接触歴は報告されていません。
　2012年9月から現在までに、WHOには世界中で184人の確定診断例が報告されており、このうち80人が死亡しています。
　WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング及びいかなる渡航や貿易の制限を推奨していません。