(No.44)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(70) 平成26年3月4日更新

 2014年3月3日の更新情報です。2月27日、28日、3月1日に、中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、世界保健機関(WHO)に鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の新たな診断確定例を8例報告しました。
 以下は、2月27日にWHOに報告された2例の詳細です。
 1例目 浙江省金華市在住の2歳の女児です。2月23日に発症し、25日に入院して現在は安定した状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 2例目 広東省広州市在住の65歳の女性です。2月17日に発症し、24日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 以下は、2月28日にWHOに報告された3例の詳細です。
 3例目 江蘇省淮安市在住の42歳の男性です。2月15日に発症し、26日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 4例目 湖南省永州市在住の77歳の男性です。2月20日に発症し、25日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 5例目 湖南省永州市在住の41歳の男性です。2月17日に発症し、24日に入院して現在は危篤状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 以下は、3月1日にWHOに報告された3例の詳細です。
  6例目 浙江省金華市在住の7歳の女児です。2月26日に発症し、27日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 7例目 浙江省金華市在住の6歳の女児です。2月26日に発症し、27日に入院して現在は重篤な状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 8例目 広西チワン族自治区富川(フチェン)ヤオ族自治県在住の32歳の男性です。2月20日に発症し、26日に入院して現在は重篤な状態です。
 現時点では、人や動物から鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスが国際的に広がってはいません。
 感染国の患者が海外へ渡航し、他国への入国前もしくは到着後に感染が見つかるかもしれません。その場合でも、ヒトの間でウイルスが容易に感染するものではないため、地域レベルでの感染拡大は起こりにくいのです。
 WHOは、今回の事例に関して、入国時の特別なスクリーニング検査の実施および渡航や貿易を制限することを推奨していません。