(No.51)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(71) 平成26年3月13日更新

 2014年3月12日更新情報です。世界保健機関(WHO)は新たに3例の中東呼吸器症候群コロナウイルス( MERS - CoV)確定診断例を報告しました。1例目は3月11日にアラブ首長国連邦(UAE )から、残り2例は3月5日にサウジアラビアから報告されました。

 UAEからの報告の詳細は以下の通りです。

 1例目 アブダビ出身の基礎疾患のある68歳男性で、3月1日に発症、3日に入院、現在は安定した状態です。患者との接触歴や海外渡航歴はありませんが、患者自身が農場を経営しており、毎日ラクダを含めた動物と接触がありました。

 サウジアラビア保健省からの報告の詳細は以下の通りです。

 2例目 リアド出身の基礎疾患を持つ51歳の男性で、2月28日に発症、3月2日に入院しています。動物との接触歴があったと伝えられています。

 3例目 リアド出身の基礎疾患を持つ56歳の女性で、2月17日に発症、25日に入院、3月3日に死亡しています。動物との接触歴がありました。

 2012年9月から現在まで、世界中からWHOに報告された中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症患者は189人で、このうち82人が死亡しています。