(No.104)

西アフリカにおけるエボラ出血熱の集団発生(10) 平成26年4月30日更新

ギニア
 2014年4月26日18時時点で、ギニアの保健省(MOH)は累計224例のエボラ出血熱(エボラウイルス病:EVD)、うち143人が死亡したことを報告しました。現時点で202例がエボラウイルスについて検査中で、121例が診断確定、うち74例が死亡しています。さらに、41例(うち34例死亡) がEVDの定義に沿った可能性例で、62例(うち35例死亡)が疑い例として分類されています。前回医療従事者数を26人としていましたが、25例の医療従事者(HCW)が感染(19例が診断確定)、うち16例(うち12例が診断確定)が死亡しています。

 コナクリでのEVD臨床症例は60例うち24例が死亡、ゲケドゥは131例うち93例が死亡、マセンタ22例うち16例が死亡(増なし)、キシドゥーグーは6例うち5例が死亡(増なし)、ダボラは4例うち4例が死亡(増なし)、ディンギラエは1例うち1例死亡(増なし)との報告です。4月25日の更新から新たにコナクリで2例、ゲケドゥで4例の合計6例報告され、すべて確定診断されています。

 現時点での確定診断例と死亡例の累積数です。コナクリは39例中19例死亡、ゲケドゥは67例中43例死亡、マセンタ13例中10例死亡、キシドゥーグーは1例中1例が死亡、ダボラは1例中1例死亡されています。

 最も最近の診断確定例は4月26日にコナクリとゲケドゥで隔離されています。

 確定例13例(コナクリ7例、ゲケドゥ6例)が隔離されています。コナクリ、ゲケドゥで追跡調査は継続しています。

 他の4つの流行地域からのすべての接触者は21日間の監視期間を終了し、経過観察から解放されました。

 症例数や接触者数は、サーベイランスや接触者追跡調査が強化され検査が継続されることで、症例や接触者、検査データが統合されるにつれて、更新訂正される可能性があります。

 EVDの潜伏期間は3週間に及ぶ事があるため、ギニア保健当局は、今後の数週間に患者発生を報告し、さらなる疑い症例が近隣諸国で判明するかもしれません。

 WHOは、この事例に関する入手できる情報に基づき、ギニアへの渡航や貿易を制限する事を推奨していません。