(No.129)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(98) 平成26年6月5日更新

 2014年6月4日更新情報です。

 2014 年6月1日ヨルダンの国際保健規則(IHR)連絡窓口は、世界保健機構(WHO)にアンマン(ヨルダン)における中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の新たな一症例を報告しました。

 症例は26歳男性、医療従事者です。2014年5月23日発熱で発症し、肺炎と胃腸症状が進行したため5月30日に入院しました。検体が採取され5月31日検査結果はMERS-CoV陽性でした。現在病状は安定しています。合併症はありませんが、5月11日にWHOに報告された医療従事者のMERS-CoV確定診断例との接触歴がありました。渡航歴及び動物との接触はありません。

 MERS-CoV感染に関する、家族6人と医療従事者54人の追跡調査が継続されています。

 WHOの公式発表によると、MERS-CoV診断確定例は全世界で681人となり、うち204人が死亡しています。この合計数には5月19日から6月2日の間にサウジアラビアからWHOに公式に報告された44人の診断確定例が含みまれています。WHOは患者の追加情報に関してサウジアラビアと協力し、できるだけ早く情報を更新していく予定です。