(No.147)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(104) 平成26年6月27日更新

 6月19日、20日、22日、23日、サウジアラビアの国際保健規則(IHR)担当窓口は、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の感染確定例4例を世界保健機関(WHO)に報告しました。
詳細は以下の通りです。

1例目 リヤド州リヤド出身の38歳の女性は、4月20日に別の病気で入院しました。6月11日に呼吸器症状を発症して、18日にMERS-CoVが検査で確認されました。現在は安定した状態です。感染源に関する調査
が進行中です。

2例目 リヤド州リヤド出身の45歳の男性は、6月6日に発症、19日に入院して、20日にMERS-CoVが検査で確認されました。現在は安定した状態です。以前にMERS-CoV感染確定患者との接触歴はなく、渡航歴や動物との接触歴もありません。

3例目 タブーク州ウムルジュ市から50km離れた村の出身の57歳の男性は、6月16日に入院して、22日にMERS-CoVが検査で確認されました。24日にジェッダに航空搬送され、現在は危篤状態です。基礎疾患があり、ラクダとの日常的な接触歴がありました。

4例目 マッカ州ジェッダ出身の85歳の男性は、6月15日に発症、21日に入院して、22日にMERS-CoVが検査で確認されました。基礎疾患があります。現在は安定した状態です。動物との接触歴はありません。
上記症例の接触者の調査と経過観察が進行中です。

 加えて、以前に検査でMERS-CoV感染が確定した患者2人の死亡が報告されました。

 現在までに、世界中からWHOに公式に報告されたMERS-CoV感染確定患者は707人で、このうち252人が死亡しています。

 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニングおよび渡航や貿易を制限することを推奨していません。