(No.189)

中国の鳥インフルエンザA(H7N9)について(99) 平成26年9月4日更新

 2014年9月2日、中国の国家衛生・家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、新たに2例の鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の診断確定例を世界保健機関(WHO)に報告しました。
 患者の詳細は以下のとおりです。 
 1例目 新疆ウイグル自治区の66歳の女性で、7月14日に発症して7月17日に入院しましたが、8月3日に死亡しました。生きた家禽との接触歴がありました。
 2例目 新疆ウイグル自治区の53歳の男性で、8月5日に発症して8月9日に入院しました。現在は安定した状態です。生きた家禽との接触歴があります。
 中国政府は、下記のサーベイランスと対策を講じています。
 ・状況分析の強化
 ・患者管理と治療の強化
 ・市民とのリスクコミュニケーションや情報提供
 全体的なリスク評価は変化していません。
 WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニングおよび渡航や貿易を制限することを推奨していません。