(No.201)

アメリカ合衆国におけるエボラ出血熱の発生例 平成26年9月12日更新

 2014年9月30日、PAHO(全米保健機構)とWHO(世界保健機関)は、米国における初のエボラ出血熱(EVD)輸入確定例を報告しました。
 患者は西アフリカへの最近の渡航歴がある成人で、9月20日に米国に到着した4日後の9月24日にエボラ様症状を発症しました。患者は西アフリカを出国した時には症状がありませんでした。患者は9月26日にテキサス州ダラスにあるテキサス・ヘルス・プレスビテリアン病院を受診し、9月28日に隔離入院になりました。
 検体がジョージア州アトランタにある米国疾病管理予防センター(CDC)とテキサス州の検査室に送付され、エボラウイルス陽性が確認されました。
 曝露後の21日間、毎日のモニタリングを要する濃厚接触者の特定が進行中です。
 患者は西アフリカからの飛行中にエボラの症状を示していなかったため、同じ民間航空会社のフライトにおける接触者の追跡は必要とされていません。
 米国における今後のEVD発生の更新については、エボラ対応のロードマップに関する状況報告の中で更新されます。
 WHOは、EVDの確定例や疑い例に接触があった場合を除いて、旅行や貿易の制限の適用は勧めていません。接触者には、適切に防護された医療従事者と検査室の職員は含まれていません。