(No.221)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(116)-サウジアラビア- 2014年11月3日更新

 10月18日から26日の間、サウジアラビア(KSA)の国際保健規則(IHR)担当窓口は世界保健機関(WHO)に死亡者5人を含む、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例12人を追加で報告しました。

 症例の詳細は以下の通りです。

 症例はターイフから6人、リヤドから4人、マディーナから1人、サカーカーから1人が報告されています。平均年齢は54歳(範囲:17~75歳)です。9人(75%)が男性で、10人(83%)がサウジアラビア国籍です。また、10人(83%)は1つ以上の合併症を持っています。全ての症例でラクダとの接触歴やラクダの生乳接種歴はありません。しかし、2人(17%)はラクダの密集地域に住んでいます。症状発症前の14日間に、2人(17%)だけが居住地郊外へ出かけていますが、誰もメッカ巡礼には行っていません。8人(67%)は中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例との接触歴があります。

 患者の家族や濃厚接触した医療従事者の追跡調査は継続中です。

 また、サウジアラビアの国際保健規則(IHR)担当窓口はWHOに、10月6日に報告された症例が死亡したことを報告しました。

 現在までに、世界中からWHOに公式に報告されたMERS-CoV感染確定例は897人で、少なくとも325人が関連死亡しています。