(No.251)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例報告(121)-サウジアラビア
2014年12 月26日更新情報

 2014年12月8日から12月16日までの間に、サウジアラビア(KSA)の国際保健規則(IHR)担当窓口は、死亡者1人を含む、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例3人を世界保健機関(WHO)に追加で報告しました。

 患者の詳細は以下の通りです。
1.ターイフ市に住む29歳の外国籍女性は、12月9日に発症して14日に病院を受診し、15日に入院しました。患者は合併症を持っていません。隔離病棟の看護師として働いている間に、MERS-CoV感染確定例と接触しています。発症14日以内に他の感染曝露歴はありません。現在、状態は安定して隔離病棟に入院中です。

2.ジュバイル市付近の村に住む外国籍の70歳の男性は、12月10日に発症して15日に入院しました。患者は合併症があり、ラクダとの接触歴や非加熱ラクダ製品の喫食歴があります。発症14日以内に他の感染曝露歴はありません。現在、ICUで治療を受けており危篤状態です。

3.ナジュラーン市に住む61歳の男性は、12月1日に発症して12月6日に入院しました。患者は合併症があり、ラクダとの接触歴や非加熱ラクダ製品の喫食歴があります。発症14日以内にMERS-CoV感染例と関連のない医療施設を訪問した以外、他の感染曝露歴はありません。ICUに入院していましたが、12月14日に死亡しました。

 これらの症例について、患者家族や濃厚接触した医療従事者の追跡調査は継続中です。
 また、サウジアラビア(KSA)の国際保健規則(IHR)担当窓口は、以前WHOに報告したMERS-CoV診断確定例の中で1人の死亡が出たことを報告しました。

 現在、少なくとも347人の関連死を含む、941人のMERS-CoV感染診断確定例がWHOに報告されています。