(No.21)

中国における鳥インフルエンザA(H5N6)について(2)
2015年2月12日更新

 2015年2月9日中国の国家衛生家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、鳥インフルエンザA(H5N6)の人感染の1例を世界保健機関(WHO)に報告しました。
 
 詳細は以下の通りです。
 雲南省・デチェン・チベット族自治県の44歳の男性が1月27日に発症しました。男性は2月3日に
入院し、6日に死亡しています。野生の水鳥の死体に接触した既往がありました。2月8日、患者の検体は
鳥インフルエンザA(H5N6)陽性であることが中国CDCによって確認されました。

 中国政府は以下の様な調査と対策を実施しています。
 患者からの検体の採取とウイルス分離、
 疫学的調査として、接触者に対する追跡調査、および管理と観察
 原因(エチオロジー)不明の肺炎に対するサーベイランス強化、インフルエンザに対する通常のサーベイランスを強化する事。
 
 WHOはH5N6の状況把握とリスク評価を継続していますが、これまでのところ同ウイルスに対する総括的な危険度は変化していません。

 【出典】
  WHO, Global Alert and Response (GAR).
  Human infection with avian influenza A(H5N6) virus – China, 12 February 2015
  http://www.who.int/csr/don/12-february-2015-avian-influenza/en/