(No.77)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例(159)-韓国
2015年6月1日更新

 2015年5月31日大韓民国の国際保健規則担当窓口は世界保健機関(WHO)に対して、新たに2人の中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症(MERS-CoV)患者を報告しました。

 症例の詳細は以下の通りです。
 1.35歳男性患者は5月6日に咳、痰、発熱症状で発症しました。患者は息子が4月に細菌感染症の診断を
  受けていたことから結核の治療薬を投与されていました。5月15日から17日の間患者は同国での
  第1例目となった患者と同じ病棟に入院していました。5月20日に退院後、患者は発熱のため2ヶ所の
  病院を受診しており、抗生剤の処方を受けています。それらの治療にもかかわらず、症状が継続する
  ため5月27日に再入院となり、29日に検査でMERS-CoV陽性が確認されました。
 2.35歳男性患者はその母親が同国での第1例目の患者と同じ病棟に入院していました。5月15日から
  21日にかけて患者は毎日母親を訪ねていました。患者は5月24日に発症し、救急病院を受診して
  います。翌日から27日まで入院となり、5月30日の検査でMERS-CoV陽性となっています。
 家庭及び医療従事者の接触者追跡調査が実施されています。

 現在までにWHO には1,154人の診断確定患者が報告されており、そのうち少なくとも431人が死亡しています。

 【出典】
  WHO, Global Alert and Response (GAR).
  Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Republic of Korea,
  1 June 2015
  http://www.who.int/csr/don/01-june-2015-mers-korea/en/