(No.195)

  パナマにおけるジカウイルス感染症
2015年12月5日

  2015年12月2日、パナマ国際保健規則(IHR)担当窓口は、3例のジカウイルス感染例が検査で確認
されたことを汎アメリカ保健機構/世界保健機関(PAHO/WHO)に報告しました。
11月27日パナマ保健省はクナ・ヤナ自治区、Alligandi地区、Ustupu島において68人の発熱と発疹症状
のある患者がいることを報告しました。43人の血清検体のうち30人に症状があり、ゴーガス記念研究所の
保健研究科へ検体が送られました。全ての検体はPAHO/WHOのアルゴリズムを使って分析され、
デング熱やチクングニア熱は陰性でした。症状のある30人の患者から採取した検体のうち、3人の検体から
逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)法でジカウイルス陽性となりました。検査において陽性確定と
なった3人はそれぞれ29歳と48歳と58歳の女性です。

公衆衛生上の取り組み
 パナマ保健当局は以下の取り組みを行っています。
 ・疫学上の流行警報の発令
 ・媒介蚊の制御活動の強化
 ・国際サーベイランスシステムの強化

WHOからのアドバイス

 アメリカ大陸におけるジカウイルス感染症の流行拡大を受けて、PAHO/WHOは加盟国に対して、
ジカウイルス感染例を検知し確定する能力の確立、すべての医療レベルにおいて発生するであろうさらなる
負担に対する医療サービスの準備、特に媒介蚊が存在する地域において蚊を減らすための有効な公共的な
情報伝達戦略を推奨しています。最新の疫学更新情報を参照して下さい。




【出典】
WHO, Emergencies preparedness, response.
Zika virus infection – Panama 
5 December 2015
http://www.who.int/csr/don/05-december-2015-zika-panama/en/