(No.44)

セント・ビンセントおよびグレナディーン諸島におけるジカウイルス感染症
2016年3月1日更新

 2月25日セント・ビンセントおよびグレナディーン諸島の国際保健規則(IHR)担当窓口は、同国に
おいて初めてとなるジカウイルス感染例が検査で確認されたことを汎アメリカ保健機構/世界保健機関
(PAHO/WHO)に報告しました。

患者は34歳の女性で2月16日に発熱、頭痛、悪寒、咳、下肢の筋力低下の症状が出現した後、ユニオン島の
医療機関を受診しました。患者は経過観察のため一晩入院しました。病院へ入院する前の30日間、国外への
渡航歴はありません。発熱性疾患の集団発生は島内において認められませんでした。

静脈血から採血した検体は検査のため2月17日にカリブ公衆衛生庁(CARPHA)に送られ、
2月23日ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって、ジカウイルス陽性が確認されました。

公衆衛生上の取り組み
セント・ビンセントおよびグレナディーン諸島の保健当局は次のような取り組みを行っています。
・環境および研究調査の強化
・国民への教育プログラムの実施
・国全体で清掃活動の実施
・保健専門家との会議
・国や地域における資源の導入

【出典】
WHO, Emergencies preparedness, response.
 Zika virus infection – Saint Vincent and the Grenadines
 1 March 2016
http://www.who.int/csr/don/1-march-2016-zika-st-vincent-and-grenadines/en/