(No.23)

ジカウイルス感染症の流行状況(40)
2017年3 月10 日更新

更新情報
・2月1日以後、初めて蚊媒介によるジカウイルス感染症の報告があった国または地域:
  なし
・2月1日以後、初めてジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭
 症やその他の中枢神経(CNS)奇形が報告された国または地域:
  メキシコ、セントマーチン島
・2月1日以後、初めてジカウイルス感染症と関係するギラン・バレー症候群(GBS)例が報告された国または
 地域:
  キュラソー島、トリニダード・トバゴ
・世界保健機関(WHO)、アメリカ及びヨーロッパ疾病予防管理センター(CDC)はジカウイルス感染に関する
 新たな分類を策定してきました。今回の分類では蚊媒介によるジカウイルス伝播の可能性と現況について
 分類し、公衆衛生対策についての推奨事項を提供しています。明確化された分類と専門的な評価に基づい
 て、再分類されたり、初めて分類された国や地域があります。
・ジカウイルス感染症について、WHOは長期的な経過と予後について取り扱う継続的プログラムに移行する
 ため、本レポートは今回を持って終了とします。WHOは今後、流行状況の定期的解析同様、ジカウイルス
 感染発生状況分類表を定期的に出し続ける予定です。

分析
・全体的には、世界的なリスク評価は変わっていません。ジカウイルスは媒介蚊が存在する地域に地理的に
 拡がり続けています。いくつかの国や地域においてジカウイルス感染例の報告数が減少していますが、
 依然として高レベルの警戒の維持が必要です。

【出典】
Emergencies
Zika situation report
10 March 2017
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/situation-report/10-march-2017/en/