(No.30)

中国における鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染例
2017年4月3日更新

 中国における鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染例
2017年4月3日更新
 2017年3月24日、中国の国家衛生・計画出産委員会(NHFPC)は世界保健機関(WHO)に対し、同国に
おいて新たに合計18人の鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染例が検査で確認されたことを報告しました。

症例の詳細情報
 発症日は2017年3月9日から3月15日の範囲です。この18人の感染例のうち7人が女性でした。年齢は37歳から86歳で中央値は68歳でした。症例は次の地域から報告されています;安徽省(1人)、福建省(1人)、広西チワン族自治区(5人)、貴州省(1人)、河南省(1人)、湖北省(2人)、湖南省(4人)、江西省
(1人)、浙江省(2人)です。広西チワン族自治区から報告された6人のうち5人が同じ河池市からの報告
でした。
 報告時点で2人が死亡し、16人が肺炎(2人)か重症肺炎(14人)のいずれかの診断を受けています。16人が家禽か生鳥市場への曝露歴があると報告されており、1人については現在調査中となっています。集団感染例は報告されておりません。
 2013年初頭以来、現在までに鳥インフルエンザA(H7N9)の確定診断患者が合計1,347人報告されています。

公衆衛生上の取り組み
 2016年12月以来のヒト感染例の増加を考慮し、中国政府は国家レベルと地方レベルで以下のような強化策を講じています。
・生鳥市場の管理と地域間輸送に焦点を絞った感染対策の強化を継続しています。
・省内の感染制御方法を指導するために鳥インフルエンザA(H7N9)流行の傾向を評価、分析しています。
・患者報告の多い省において流行の制御と予防のための注意と指導の強化を行いました。
・一般住民に対し自己防衛を指導するためにリスクコミュニケーションを実施し、情報公開の強化を行い
 ました。

【出典】
Emergencies preparedness, response
Human infection with avian influenza A(H7N9) virus – China
Disease outbreak news   3 April 2017
http://www.who.int/csr/don/03-april-2017-ah7n9-china/en/