(No.89)

中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染症-サウジアラビア
11月16日更新

 

 2017年9月27日から10月31日の間に、サウジアラビア国際保健規則(IHR)担当窓口は2人の死亡例を含む新たに12人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染例を報告しました。さらに、以前報告された感染例から1人の死亡例が報告されました。

症例の詳細

 この期間に報告された12人のMERS-CoV感染例は、全国の6つの地域から報告されています。12人のうち9人でヒトコブラクダとの接触が報告されています。他の既知の症例と疫学的関連性は報告されていません。各症例について、ヒトコブラクダとの直接または間接的な接触などの感染源調査が進行中です。

 世界的には、少なくとも733人の関連死を含む2,102人の検査室診断されたMERS-CoV症例が、WHOに報告されています。

公衆衛生上の取り組み
WHOによるリスクアセスメント

 MERS-CoVは高い死亡率を持つ重篤なヒト感染症を引き起こし、ヒトの間で伝播する能力が証明されています。これまでに観察された持続的でないヒトーヒト感染は、主に医療施設で発生しています。感染したヒトコブラクダとの直接または間接的な接触は、地域社会におけるヒトの感染源です。

 WHOは疫学的な状況の監視を継続しており、利用可能な最新の情報に基づいてリスクアセスメントを実施しています。

WHOによるアドバイス

【出典】 Emergencies preparedness, response
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia
Disease outbreak news  7 November 2017
http://www.who.int/csr/don/7-november-2017-mers-saudi-arabia/en/