感染症予防のための業務

海外には日本にはない熱帯病や風土病が数多く存在しています。発展途上国ではいまだに衛生状態が悪く、コレラ、赤痢のみならず、食中毒やさまざまな寄生虫疾患などがよく見られる地域もあります。また、狂犬病はアジアをはじめ多くの国で発生しております。日本では1970年の輸入例を除いて1957年以降報告がありませんでしたが、2006年に海外から帰国後発症し2例の死亡がありました。

熱帯地方では、マラリアやデング熱、チクングニア熱といった蚊によって媒介される病気も認められています。また、最近では高病原性鳥インフルエンザの流行がアジアやエジプトを中心にみられます。海外渡航の際には最新の感染症流行情報に注意し、感染症予防に努めるようにしてください。

検疫所では、これから海外へ行かれる方を対象に感染症の流行情報や感染症の予防方法などについて、ホームページや電話による情報提供をおこなっています。また、渡航先に応じて推奨する予防接種の種類や予防接種実施機関の紹介をしております。国によっては入国の際に要求される黄熱の予防接種証明書は、全国の検疫所、(財)日本検疫衛生協会と一部の医療機関でしか行っておりません。詳しくはお近くの検疫所までお問い合わせください。

 ホームページ 電話相談  予防接種