日本国内に常駐しない感染症を媒介するネズミや蚊などの動物が船舶や航空機を介して侵入・定着する可能性があるため、小樽検疫所では、道内各地の検疫港・検疫飛行場でネズミや蚊などの調査を実施し、衛生状態の把握に努めています。
 検疫港:小樽港、石狩湾港、留萌港、苫小牧港、室蘭港、稚内港、釧路港、花咲港、網走港、函館港、紋別港
 検疫空港:新千歳空港、函館空港、旭川空港
@ ねずみ族の調査
ネズミを介して南米出血熱、ペスト、ラッサ熱、腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群などの感染症が国内へ侵入、蔓延することを防止するため、港湾区域に捕そ器(ネズミかご)を設置しています。定期的な捕獲調査を行うことで、生息種や生息範囲等を把握するとともに、捕獲したネズミについては種類の同定や病原体保有検査を実施して外来種や病原体の侵入を監視しています。 ねずみによる感染症はこちら
A 蚊の調査
蚊を介してチクングニア熱、デング熱、マラリア、ウエストナイル熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎などの様々な感染症が国内へ侵入、蔓延することを防止するため、検疫港及び検疫飛行場において、成虫調査用のライトトラップ、幼虫調査用のオビトラップの設置による採集や、自然水域(幼虫(ボウフラ)の発生源)での採集を行っています、採集された蚊については種類の同定や病原体保有検査を実施して国内への侵入を監視しています。
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