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馬の病気の大流行と人の病気との関係
(ヴェネズエラ馬脳炎) |
中米と南米で新興感染症(エマージング・ディジーズ)として知られる動物由来感染症に、このヴェネズエラ馬脳炎があります。
過去にしばしば大規模な流行を引き起こしており、このような広域性の流行を起こすタイプのヴェネズエラ馬脳炎ウイルスは多くの種類の蚊によって媒介されますが、自然界でのウイルス保有宿主動物はまだ分かっていません。
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●この疾病の大規模流行
1969年に南米で発生、2年後には米国テキサスまでおよぶ
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この流行により20万頭の馬が死亡、数千人規模で患者が発生
最近では1995年にヴェネズエラと隣国のコロンビアで発生
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9万人が罹患したと推定されています。
※特定の地域で流行を起こすタイプのヴェネズエラ馬脳炎ウイルスは、米大陸各地に分布しており、森林に生息するげっ歯類とイエ蚊(Culex species)の間でウイルスが保たれています。近年にもしばしば小規模の流行を引き起こし、1992年にヴェネズエラ、1994年にペルー、1995〜1996年にメキシコで発生しています。
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この疾病に人が感染すると、大人ではインフルエンザ様の症状を呈するのみですが、顕著な脳炎症状が小児にみられることがあります。疾病予防のワクチンは馬用に使われていますが、人用はありません。
●予防対策
流行地では蚊やダニの刺咬を避ける
長袖の衣服を着用する
忌避剤を使用する
ダニの存在が知られる森林等に立ち入らない
●その他の地域の発生状況
蚊のような節足動物が媒介する動物由来感染症の原因ウイルスをアルボウイルスといい、ヴェネズエラ馬脳炎ウイルスもこの仲間です。アルボウイルスが原因の動物由来感染症は世界各地で見られます。
<北米大陸>
東部馬脳炎、西部馬脳炎、セントルイス脳炎、ラクロス脳炎・・・蚊で媒介
ポワサン脳炎・・・ダニ媒介
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人が感染しても多くは症状がでないかインフルエンザ様症状を呈する程度ですが、低率で脳炎症状を引き起こし、死の転帰を迎える場合もあります。
<オーストラリア>
マレーバレー脳炎(オーストラリア脳炎という名称も使われます)・・水鳥を保有宿主として蚊が媒介します。
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1974年の流行では58名が発病し10名が死亡しましたが、感染しても発病する人は1000人に一人の割合といわれています。
<ヨーロッパ>
ロシア春夏脳炎(ロシア、東アジア)、中央ヨーロッパ脳炎(いわゆる欧州に幅広く分布)・・・ダニ媒介
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感染は森林地域での野外作業中に感染ダニに刺咬されたり、またダニに刺され感染した牛、山羊の殺菌されていない乳製品を食べておこります。病気の重篤度は中央ヨーロッパよりも東部ロシア、極東における感染の方が強いといわれています。
<関連リンク>
米国CDCのアルボウイルス情報ページ
米国CDCの各種の脳炎の世界分布情報ページ
オーストラリア州政府のオーストラリア脳炎情報ページ
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