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人の健康には恐くなくても農業に大変恐い病気
(口蹄疫) |
牛や羊、豚などに、口蹄疫という病気があります。この病気に罹ると、口や蹄(ひづめ)に水疱ができて、通常のように食べることができず、その結果痩せてしまい、家畜としての経済的な価値が低下してしまいます。
致死率が高い病気ではありませんが、病原体の口蹄疫ウイルスの感染力が強く、空気感染もすることから、国内畜産業への打撃を恐れる各国では、この病気に対する厳格な輸入検疫措置をしいています。
【2001年春に英国で口蹄疫が流行】
口蹄疫に感染した牛に濃厚に接触した人に、この病気がうつったのではとの疑いが生じました。結果として当初感染が疑われた男性を含めた21名が、検査の結果陰性と判明しました。
●ところで、口蹄疫に人も感染するのでしょうか。
「非常に希な例として、病気の動物に濃厚に接触した場合、感染することもあり得ます」
ヨーロッパ、アフリカ及び南アメリカ等で、これまでに40例程度の感染の報告が、学術的に報告されています。ただしこの病気が、膨大な数の動物を巻き込んで世界各地で大きな流行をたびたび繰り返して来たことを考えると、人が感染したことは異例中の異例と言えます。今回、疑いのある患者さんが発生した英国では、過去にわずか1例、1966年にあった口蹄疫の大流行の際に、男性が感染したことが確認されています。
●患者さんの症状
いずれも軽く、若干の発熱と、口の水疱、手のむずがゆさなどが主なもので、数週間で完治することが知られています。ちなみに、人から人への感染はこれまでに報告されていません。
今回の英国の口蹄疫の流行では、200万頭以上の家畜が流行拡大防止のために殺処分されており(感染が確認された家畜は2千頭弱のみ)、世界各国の動物の衛生対策は厳格なものになっています。これに対して、公衆衛生対策(人の感染防止対策)については、上記したように発生そのものが非常に希で、万が一感染があってもその健康危害は軽微なことから、各国とも公衆衛生上の問題は無いとし、むしろ人が機械的にウイルスを運び動物への感染源となることを危惧し、空港などで旅行客の靴の消毒などを行っています。
※人の病気に手足口病がありますが、この病気は今回の話の口蹄疫とは全く別の病気です。
<関連リンク>
農林水産省の口蹄疫関連情報
国立感染症研究所の手足口病解説ページ
英国衛生週報(CDR 2001)
・1March
・12April
・3May
Eurosurveillance Weekly(2001)
・1March
・3May
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