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病院内のアウトブレイク
(クリミア・コンゴ出血熱) |
クリミア・コンゴ出血熱という名前は、中央ロシアのクリミア地方で旧ソ連軍兵士に 流行した病気と、アフリカのコンゴで流行した病気が同じものであったことから、つけられたものです。
【クリミア・コンゴ出血熱ウイルス】>>もっと詳しく知りたい方
●病原体
クリミア・コンゴ出血熱ウイルス・・・ダニと羊などの家畜の間で維持
●感染経路
感染ダニの刺咬により、牛や羊などの動物や人が感染します。
感染した動物の体液に接触することによっても感染します。動物に接触する機会の多い作業に従事する人に感染が多くみられ、その家族、そして医療従事者にも感染がおよんでいます。
●患者の発生した地域
広くアフリカ、中近東、東欧、アジア(中国)、ロシアに拡がっています。
1984年、南アフリカに住む26歳のクリミア・コンゴ出血熱の男性患者が入院した病院で、医師や看護婦など8人が感染し、最初の男性を含め2人の死者が出ました。
この26歳の男性は、日常、家畜の世話をしており、発病当初はのどの痛み、筋肉
痛、発熱の症状を示し、4日後に吐血し、5日後には下血しました。6日目、家の近くの病院からケープタウンにある病院に移送され、出血熱が疑われたので集中治療室に入れられました。そこで輸血などの治療を受けましたが治療の甲斐なく、発病後1
1日目に、多臓器不全のため亡くなりました。
その後、患者と接触があった35名の病院スタッフのうち、8名が同じ病気に感染 し、そのうちの1名が亡くなりました。
病院に移送されてきてから最初の数時間看護にあたった看護婦3人は、彼と最初に接触してから5日後に発病しました。
彼と直接接触はしていなかったものの、彼の体液に汚染された物を処理した看護婦2人は、処理の5日後に発病しました。
やはり彼と接触はなかったものの、防護服を着用せずに集中治療室に立ち入った医師は、5日後に発病し、発病の8日後に亡くなりました。
8人目の患者は、上述の患者全員の治療にあたった看護婦で、患者に使った針を自分に刺してしまった人でした。
発病した8名のうち、亡くなった医師を除いた7名は、患者と接触する機会が多かった人達でした。
<関連リンク>
国立感染症研究所のクリミア・コンゴ出血熱の解説ページ
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