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■マールブルグ病 Marburg disease、Marburg hemorrhagic fever
病原体:マールブルグウイルス Marburgvirus 好発年齢:特になし 性 差:なし 分 布:アフリカ(ケニア、コンゴ共和国、ウガンダ、ジンバブエ) マールブルグ病の背景 ■疫学状況 ●1967 年にヨーロッパで、輸入サルの組織を介した31 人の症例が初めて記録された。その後アフリカで数回の散発例が報告されたが、1999 年にコンゴ共和国(旧ザイール)北東部で流行した。ウイルスはアフリカに固有のものと考えられる。 ■病原体・毒素 ●フィロウイルス科の(−)鎖のRNA エンベロープウイルスであるマールブルグウイルス。 ■感染経路 ●自然宿主が不明であるためヒトへの自然感染の経路は不明である。 ●ヒトからヒトへの感染は、汚染した血液、体液との接触による。 ■潜伏期 ●3 〜10 日間程度。患者血液は、多量の感染性ウイルスを含む。 診断と治療 ■臨床症状 ●発症は突発的で、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛に続き、発症5 日目より躯幹部に顕著な斑状発疹が認められる。その後、嘔気、嘔吐、胸痛、腹痛、咽頭痛、下痢が現れ、経過とともに症状は悪化し、黄疸、膵炎、重度の体重減少、精神錯乱、ショック、肝機能障害、出血、多臓器不全などが認められる。致死率は23 〜25%で、回復例でも長期にわたって、肝炎、精巣炎、ぶどう膜炎、横断性脊髄炎などが認められることがある。 ■検査所見 ●出血、発疹、AST (GOT )、ALT (GPT )の顕著な上昇、DIC 、血小板減少。 ■診断・鑑別診断 ◎確定診断 ●IgM 抗体の検出、IgG 抗体の上昇、抗原検出(ELISA によるウイルス抗原の検出)、RT- PCR によるウイルスRNA の検出、ウイルスの分離・同定。 ◎鑑別診断 ●発熱疾患全般、特にマラリア、チフス、ほかのウイルス性出血熱。 ■治療 ●特異的な治療法はなく、対症療法のみ。水と電解質バランス、血圧の維持などに留意する。 ■経過・予後・治療効果判定 ●発症した場合の致死率は23 〜25%との報告がある。 ■合併症・続発症とその対応 ●肝障害、精巣炎、ぶどう膜炎、横断性脊髄炎、耳下腺炎。 ■2次感染予防・感染の管理 ●予防ワクチン、特異的治療法ともない。 |
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