人での鳥インフルエンザA(H5N1)感染事例:エジプトの教訓

EurosurveillanceVolume15, Issue4, 2010年1月28日

エジプト

高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)はエジプトの家禽群に被害を与えています。2009年12月30日までに、死亡例27人を含む90人の患者が報告されました。しかし、エジプトでの人での感染例について疫学的な情報は少ないです。

我々は、エジプトで高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)が発生した最初の3年の2006年3月20日から2009年8月31日まで分析し、男性よりも女性で多く発生し、特に2006年と2007年ではその傾向にあったことを知りました。20歳から39歳の女性で感染者が多く出ていました。医療機関を受診するまでの期間は、回復した患者では平均1日18時間、死亡した患者では平均6日間でした。小児の場合は、成人に比べ、早期に受診していました。死亡者について、発症してから死亡するまでの期間は平均11日でした。依然として、感染した家禽への暴露は最も重要な危険因子でした。

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