黄熱患者の発生 - カメルーン

WHO(GAR)  2010年2月24日

黄熱患者の発生

2010年2月17日、カメルーン保健省は、西部地域のBanjoun 地区( district) とFantun 地区( district)において、3例の黄熱を報告しました。

最初の症例は、Bandjoun 地区Bandrrefan村(village)の28才男性です。その男性は、2009年12月末に、腹痛、黄疸、発熱で発症しました。黄熱予防接種歴はなく、受診3日後の2010年1月7日に死亡しました。

同時期に、2例目として、同じ村の19才男性が、その地区病院を受診した3日後の2010年1月23日に死亡したと報告されました。 その2番目の症例は、通常の黄熱サーベランスを通じて、確認されました。

その両方の症例からの検体はカメルーンのパスツールセンターと、セネガルのダカールにあるパスツール研究所の、黄熱の地域レファレンスセンターの検査により確定されました。

2 例の同定に引き続き、2009年12月、Bandjoun 地区に隣接するFantun 地区において流行調査が行われました。その調査により、3番目の症例として、2009年10月に死亡した40才男性が、確認されました。その症例は後の検査により、黄熱と確定されました。この患者に接触した77人の血清が採取されましたが、全員、黄熱は陰性と分析されました。

カメルーンでは、2009年5月に740万人が住む62のリスク地区において、大規模な予防接種キャンペーンが実施されました。しかし、Banjoun 地区とFantun 地区の両方の地区は、2009年5月に予防接種キャンペーンが実施された際、黄熱の患者がみられなかったので、予防接種キャンペーンの地区ではありませんでした。

保健省は、Banjoun 地区とFantun 地区の254,355人に対して予防接種を計画しています。カメルーンは、黄熱ワクチンの世界的な緊急用の備蓄を管理する黄熱に対するワクチン供給の国際調整グループ(YF-ICG)からの支援を要求しています。ICGは、世界保健機関を通じてGAVI(ワクチンと予防接種のための世界同盟)により資金提供される予防接種キャンペーンへの援助を承認しています。

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