リフトバレー熱の流行-南アフリカ

WHO(GAR)  2010年3月30日

2010年3月27日現在、南アフリカ保健省は、フリーステイト(Free State)州、東ケープ(Eastern Cape)州、北ケープ(Northern Cape)州で、死者2人を含む、63人がリフトバレー熱に感染したと報告しました。患者のほとんどが、リフトバレー熱ウイルスに感染した家畜と直接接触したか、動物でリフトバレー熱の感染が確定された農場に関係していたと報告されました。人での感染は、農場経営者、獣医師、農場労働者です。患者はすべて、南アフリカのヨハネスブルグにある国立感染症研究所(NICD)でリフトバレー熱の感染が確定されました。

フリーステイト(Free State)州、東ケープ(Eastern Cape)州、北ケープ(Northern Cape)州、西ケープ(Western Cape)州、ムプマランガ(Mpumalanga)州、北西(North West)州、ハウテン(Gauteng)州では、ヒツジ、ヤギ、ウシと野生動物で、リフトバレー熱の集団発生が進行中です。2010年3月29日現在、約78ヶ所の農場で、家畜が大量死し、動物の検査確定例が報告されました。

保健部門と農林水産部門による集団発生の調査は継続中で、南アフリカの実地疫学専門家養成コース(SA-FELTP)とNICDが支援しています。保健部門と農業部門は家畜での疾患サーベイランスを強化するための措置を講じており、疾患の集団発生のコントロールを管理しています。

南アフリカでは、最近数年間、動物におけるリフトバレー熱の散発例が記録されています。人でのリフトバレー熱の大規模な集団発生は、1974年から1976年にかけて発生したのが最後で、1万人から2万人が感染したと推計されています。

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