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パキスタンにおけるクリミア・コンゴ出血熱、デング熱

WHO(GAR) 2010年10月25日

10月15日現在、国際保健規則の政府窓口であるパキスタン保健省は、WHOに3例の死亡例を含む、26例のクリミア・コンゴ出血熱症例を通報しました。それに加え、現在までのところ死亡15例を含む1500例の検査室診断確定デング熱症例も報告されました。
クリミア・コンゴ出血熱およびデング熱の両者は、パキスタンで地域内感染が見られ、症例数の季節的増加がみられます。しかし、近年パキスタンでは、クリミア・コンゴ出血熱およびデング熱とも、頻度および地理的範囲の両方において増加拡大しています。最近のパキスタンの洪水によって、これらの疾患のリスク要因が変化したことから、この激増に寄与してきた可能性があります。

クリミア・コンゴ出血熱発生地域

パンジャブ州 ラーワルピンディ(Rawalpindi, Punjab Province)、イスラーマーバード首都圏 イスラマバード(Islamabad, Capital Province)、カイバル・パクトゥンクワ州 アボッタバード(Abbotabad, Khyber Pakhtunkhwa Province)、バローチスターン州 クエッタ(Quetta, Baluchistan Province)

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対応手段

パキスタン保健省は、クリミア・コンゴ出血熱およびデング熱の予防および軽減化のための対応を強化しています。これには一般大衆に対する暴露リスクおよび予防手段についての注意喚起キャンペーン、出血熱患者に対する臨床的、症例管理の強化、適切な薬剤および個人防御用品の備蓄、ベクターに的を絞った制御活動などがあります。
パキスタン保健省からの求めに応じて、WHOは「地球規模感染症に対する警戒と対応ネットワーク」(Global Outbreak Alert and Response Network (GOARN))を通じて、重症デング熱の症例管理の専門家、また医療施設における感染制御の専門家の派遣を行っています。また、WHOはパキスタンに対して、支援物資の移送、疾患サーベイランス、実験室診断の強化および医療従事者の訓練についての援助を行っています。