コ-トジボワールの黄熱

WHO(GAR) 2011年1月25日

2011年1月3日に、コ-トジボワールの保健大臣は、同国北部で黄熱のアウトブレイクが発生していることについてWHOに通知しました。

2011年1月17日の時点で、合計12例が、Abidjanのパスツール研究所の検査で、ELISA法によるIgMが陽性となり、その後、同国を対象とする地域レファレンス試験所である、Dakarのパスツール研究所によって、ELISAおよびPRNT検査で黄熱陽性であることが確認されました、これらの症例はコ-トジボワール中央部のBandama Valley地帯にあるBéoumi およびKatiola県、また、北部のWorodougou地帯にあるSéguéla およびMankono県の症例です。

このアウトブレイクに対応して、保健省による現地調査が、WHOコートジボワール事務局からのサポートを受けて、2011年1月10日から15日の間に、Béoumi およびKatiola県で行われました。この調査の間に、25例の死亡例を含む計64例の疑い患者が、特定されました。さらに、実験室検査は継続されています。

1月22日に、コートジボアール保健省は、WHOとUNICEFの支援の下、緊急ワクチン接種キャンペーンを、Béoumi、Katiola、Mankono、Séguélaの各県で、9カ月以上84万人以上を対象に開始しました。GAVI(ワクチンと予防接種のための世界同盟)による資金提供を受け、Yellow Fever Vaccine Provision(YF-ICG)の国際協力団体によって、2010年のコートジボワール国家大規模予防キャンペーンのために提供されたワクチンが、使用されることになります。この4県は、予防接種キャンペーンの対象とされたものの、政局の混乱のため接種が行われなかった61県の一部でした。