シエラレオネの黄熱

WHO(GAR) 2011年03月11日

2011年2月8日に、シエラレオネ保健省は、南部州Bonthe地区Jahun村で2例の黄熱症例が発生したことについて、WHOに通知しました。

発端症例は40歳の女性で、2011年1月17日に症状がみられ、2011年2月1日にAbidjanのパスツール研究所によって行われたELISA法によるIgM検査で陽性であると判明しました。 黄熱のWHO参照試験所であるDakarパスツール研究所で、2011年2月8日に黄熱症例であることが確認されました。

2番目の症例は、2月11日から14日の間に行われた、アウトブレイク調査によって特定された18歳男性です。 症例はAbidjanのパスツール研究所によって行われたELISA法によるIgM検査で陽性であると判明しました。
どちらの症例とも、黄熱ワクチン接種は受けていませんでした。

2011年3月5日に、シエラレオネ保健省は、Bonthe地区で、妊娠している女性を除く9カ月以上の14万4479人を対象としたワクチン接種対応キャンペーンを始めました。

シエラレオネは、2009年に黄熱に対する集団予防接種キャンペーンによる恩恵を受けていました。この集団予防接種キャンペーンは、Bonthe地区、Bombali地区を除く、全国13地区のうちの11地区をカバーしていました。