鳥インフルエンザ流行状況-エジプト

WHO(GAR) 2011年04月11日

エジプト保健省は、4名の新たな鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染の確定例を公表しました。

第1の症例は、Behaira県の20歳の女性です。この患者は3月14日に症状がみられ始め、3月19日に入院しましたが、重篤な状態に陥り3月28日に死亡しました。

第2の症例は、Menofeya県の2歳の女児です。この患者は3月26日に症状がみられ、翌日入院しました。現在も入院治療中ですが、症状は安定しています。

第3の症例は、Behaira県の55歳の女性です。この患者は3月20日に症状がみられ始め、3月22日に入院しましたが、回復し、4月5日に退院しました。

第4の症例は、Fayoum 県の1歳の男児です。この患者は3月20日に症状がみられ始め、3月28日に入院しました。現在も入院治療中ですが、症状は安定しています。

いずれの患者も入院時にオセルタミビルの投与を受けました。

感染源の調査により、これらの症例はすべて鳥インフルエンザにかかっていたことが疑われる、病気や死んだ家禽への暴露を受けていたことがわかりました。

これらの症例は、WHOのグローバル・インフルエンザ・サーベイランス・ネットワーク(GISN)の国立インフルエンザセンターである、エジプト中央公衆衛生試験所で確定されました。

エジプトで確認された141例の患者の内、46例が致死的でした。