フランスにおける麻しんの発生 2011年4月19日更新情報

2011年04月22日フランス公衆衛生院

2008年1月1日より、14,500例を超える麻しん症例がフランスで報告されました。2010年10月から記録されている症例数の大きな増加は、流行の第3波となり、2011年1月へと続いています。この流行第3波は非常に大きいもので、通知義務に対しての報告書が、2010年10月と2011年3月の間に、9,000症例(3月には3,000症例を超えた)InVSに寄せられました。

2010年には、8症例の神経学的合併症例(脳炎・脊髄炎)が報告され、2例が死亡しました(1例は脳炎、1例は肺炎)。2011年に入り、これまでにすでに13例の神経学的合併症例(脳炎12例、ギラン・バレー症候群1例)、および、肺炎による2例の死亡例が報告されました。

主としてフランス南東部にある、6つの地域圏(Rhône-Alpes,Provence-Alpes-Côte d’Azur,Languedoc-Roussillon,Franche-Comté,Auvergne,Midi-Pyrénées)では、2010年10月から2011年3月までにかけて、同時期の報告に比して80%以上の症例増加がみられており、また、人口100,000人に対して15人以上の超過患者が出ています。